スタンダードはゆるやかに。

スロートの丘に太陽が登る頃、エドじいさんはいつも決まってトランペットを鳴らします。
ヤギのミルクがおいしくなりますように。
ハトに結んだ手紙がきっと届きますように。


ロッカ広場の大きな時計台のてっぺんで太陽が一休みしてる頃、エドじいさんはいつも決まってアコーディオンを鳴らします。
優しく光る小川の水がロバのノドを潤しますように。
子供たちが新しい冒険に出会えますように。


ピッコロ山の彼方に太陽が燃え落ちるころ、エドじいさんはいつも決まってフルートを鳴らします。
明日もきっと楽しいように。
明日もきっと素晴らしいように。



おやすみ、エドじいさん。
おやすみ。